『東京マリー The Best Of SuiDream Years 2000-2012』

TOKYO MARRY

■東京マリー(TOKYO MARRY)の活動初期(2000~2012年)をまとめたベストアルバム

 ライブ定番曲「あシューティングスター」「放課後、アルバローザで」を、過去のバンドメンバーであった吉田悠樹(from NRQ)、川畑祐樹、稲葉雅人、服部将典(from NRQ、浮と港、ほか)や、TOKYO MARRYとコラボ等で関わってくれたミュージシャン、お寿司のともみ(和歌山)、Sania(from Vostok-7)、米ラッパーKyle Jamesらの力を借りて、生演奏バンドサウンドにてリメイクし、時も国境も超えたスペシャルなセッションが実現。


 昔愛用していたMTRにデータが残っていた曲は、全て書き出し、Pro tools上にて1から再ミックスと再マスタリングを行った。


 活動初期の可愛くて狂った宅録POPから、いわくつきの宅録R&B・宅録V系期を経て、2023年の現在に繋がる、TOKYO MARRY=東京マリーの一代宅録絵巻。


■収録曲

01 あシューティングスター 2023 (New Recording)

02 フォトジェニック・フォトジェニック・フォトジェニック (New Mix)

03 Tokyo Cinderella Story (New Mix)

04 殴った後はいつも優しい

05 地下鉄テクノガール

06 CAN YOU FEEL MY HEART (New Mix)

07 放課後、アルバローザで 2023 (New Recording)

08 愛は渚の街角

09 渋谷最高音頭

10 非行ガール!!

11 悪い魔法 (New Mix)

12 くちびるは処女なまま

13 十六夜星 (New Mix)

14 Strato 2023 (New Recording)

15 オールモストシェイクスピア (New Mix)

16 Distance (New Mix)

17 BABY BABY BABY (New Mix)

18 平安ボーイと鎌倉ガール (Remastering)

19 ラブラドール血液型ハイジャック

20 あシューティングスター 2023 Remix feat.Kyle James, 吉田悠樹 (Bonus track)

Guest musicians:

吉田悠樹(from NRQ):二胡(M1、7、20)、Backing vocals(M1、20)、Vocal(M20)

https://yoshida-y.net/

川畑祐樹:Drums(M1、7、20)

https://twitter.com/yukikawabata58

稲葉雅人:Bass(M1、20)

https://twitter.com/Ndegeocelloman

お寿司のともみ:Backing vocals、Voice(M1、20)

https://twitter.com/osushinotomomi

Sania(from Vostok-7):Backing vocals(M1、20)

https://www.youtube.com/@vostok7158

Kyle James:Rap(M20)

https://www.instagram.com/kylejames860

服部将典(from NRQ、浮と港、ほか):Contrabass(M7)

https://twitter.com/hattomas


All songs mixed & mastered by TOKYO MARRY

except 4,8,9,12,19 mastered by 森広志(studio cinco.)

Cover photo & designed by TOKYO MARRY


配信先一覧:

https://fanlink.to/bestofsuidream


アルバム全歌詞:

@lyrics.htm


ベストアルバム製作日記(2022.10~2023.05):

https://ameblo.jp/tokyomarry/entry-12771717288.html?frm=theme

■曲について


01 あシューティングスター 2023 (New Recording)


これまで関わってくれた音楽家達の中から、精鋭達をお呼びしてリメイク。

ブログの制作日誌にも何度も書いたのですが、この曲のミックスをしている間中、かつて感じたことのない、それはもう「幸せ」と呼んでいいような最高の気持ちがずっと持続していた。このまま永遠にこの気持ちが続いてしまうと確実に気がふれると思った。でも、それでもいいと思った。

参加してくれたミュージシャン達に心からのキスとハグを贈ります。愛しています。本当にありがとう。

2006年、アルバム「ロマンシング・ミカ」より。


02 フォトジェニック・フォトジェニック・フォトジェニック (New Mix)


MTRから1トラック毎にWAVを書き出して、Pro tools上に並べていき、再ミックスした。

元々のビット数が低くて手こずった。宅録R&B。久しぶりに歌ってみたら、歌うのが異様に難しくて、「誰もこんなの歌えないよ」と思った。

この頃は歌詞に「自分」が出るのがなんか嫌で、そういうのをなるべく出さない方向に、と思っていたけど、この曲だけ「ただ楽しい人だけが好き」というリフレインに「自分」が出てしまい、「あちゃ~」と思っていたけど、リリース後にそこが良かったと言ってもらえたりして、今では「自分」を出してよかったなと思える曲。

2010年のアルバム「シンデレラボーイ」から。


03 Tokyo Cinderella Story (New Mix)


四つ打ちの宅録ハウス曲。

この曲、好きだと言われることが多くて、再ミックスをしながら、かつてこの曲を「好き」と言ってくれた人達の顔が浮かんだ。多分、全員浮かんだ。

これまでに人がくれた感想は全部覚えているタイプ。

4th「VOGUE」(2012)から。


04 殴った後はいつも優しい


こういうベストアルバムには初収録。

今聴くと凄いいい。宅録POP。MTRの力を最大限駆使。森さんのマスタリングも今聴くと味があっていい。

1st「フルーツセックスフレンド」(2004)から。


05 地下鉄テクノガール


1stCDR「女優テクノロジー」(2000)の実質1曲目。この曲から東京マリーはスタートした。

金髪のテクノガールが地下鉄に閉じ込められる曲。

最近自分が「お祭り男」だと判明したのだが(ブログ参照)、閉じ込められても何となくお祭り騒ぎな感じはこの頃からか。


06 CAN YOU FEEL MY HEART (New Mix)


初めて作った宅録R&B。

ライブでもソロでやったり、バンドでやったりよくしてた。

ミニアルバム「メイク」(2009)から。


07 放課後、アルバローザで 2023 (New Recording)


2ndCDR「さよならアンダーグラウンド」(2001)の曲を精鋭達とリメイク。

東京マリーバンドの時によく演ってて、その時に元来の「可愛い宅録POP」風がバンドで演ると急に「ジャジーで大人っぽくてエロい」感じになったのを覚えてたので、そういう方向でレコーディング。コントラバスもドラムも二胡も全部最高。

最後の後奏部分は、NRQ吉田くんが考えたソロがマジで最高だったので(作曲と言っていいレベル)、それをキーボードやギターのユニゾンでテーマ風に合奏してみた。コントラバスも合わせてくれた。


08 愛は渚の街角


1stのジャケットモデルのギャル・ミツさんと当時MVを作った。テロップをつけて最近YouTubeにアップした。

1st「フルーツセックスフレンド」(2004)から。


09 渋谷最高音頭


MTR内蔵のエフェクターをありえない数値にしたところ、ありえない音になったので、そういうのをそのまま使用。バンドでもよく演ってた。

1st「フルーツセックスフレンド」(2004)から。


10 非行ガール!!


当時Spotifyとかなかったので、この曲をホームページにそのまま載せて、アルバムからリードシングルリリース!的なことをやった気がする。無理がある。無茶である。

可愛いギターポップ。

2ndCDR「さよならアンダーグラウンド」(2001)。


11 悪い魔法 (New Mix)


フォーク+ロック+JPOP的な作曲を初めてやった曲。

「大体こういうリメイク仕事は、ドラムの音を新しくしたら全体がアップデートされるのではないか」

という仮説のもと、ドラムのみ新たに打ち込み直した。ギターとか歌とかまでやり直してしまうと良くないことは分かっていたので。

3rd「シンデレラボーイ」(2010)。


12 くちびるは処女なまま


初期のバンドでよく演っていた。

1st「フルーツセックスフレンド」(2004)から。


13 十六夜星 (New Mix)


東京マリーバンドのメンバーに久々にメールしたら、この曲がやっぱいい、と言ってて、嬉しくて、自分でも気に入っていたので、この度再ミックス。ドラムのみ新たに作って差し替え。元のドラムがSwingしていたので、タイミングを一個一個手作業で合わせるという狂気の沙汰をやった。

4th「VOGUE」(2012)から。


14 Strato 2023 (New Recording)


このベストアルバムの作業中、煩雑な作業に飽きてしまい、自分の為の息抜き用にリメイクしてみた。

ギターもアンプ録音で、ディストーションやファズで歪ませまくった。せっかくだからと収録。

2ndCDR「さよならアンダーグラウンド」(2001)から。


15 オールモストシェイクスピア (New Mix)


宅録V系曲。

これもドラムのみ差し替え。全音楽ジャンルのレコーディングの中で、ヴィジュアル系曲のレコーディングが一番楽しいと確信。スポーツ+数学、という感じなので。

4th「VOGUE」(2012)から。


16 Distance (New Mix)


宅録2ステップ曲。

サビが難し過ぎて絶対生で歌えるような代物ではないと分かっていたのに、過去に一度だけライブでやって案の定失敗した。

3rd「シンデレラボーイ」(2010)から。


17 BABY BABY BABY (New Mix)


宅録R&B曲。

「CAN YOU FEEL MY HEART」で大体R&Bの作曲が分かったので、その方程式をスローなVersionでやってみた。

3rd「シンデレラボーイ」(2010)から。


18 平安ボーイと鎌倉ガール (Remastering)


元々はミニアルバム「メイク」(2009)の曲で、7th「Chloe」(2018)でリメイクしたものを今回リマスタリング。

ミックスからやり直そうかとも思ったけどイマイチ上手くいかず、本家(Chloeヴァージョン)を越えられそうになかったのでミックスはそのままで。


19 ラブラドール血液型ハイジャック


1st「フルーツセックスフレンド」(2004)から。1stの最終曲でもある四つ打ち宅録POP。


20 あシューティングスター 2023 Remix feat.Kyle James, 吉田悠樹 (Bonus track)


1曲目のリミックスVersion。

1曲目のレコーディング時、吉田くんから送られてきたファイルに、なぜか吉田くんが仮歌を歌っているファイルがあり、それがとても良かったので、リミックス用に歌い直してもらった。

そして、アメリカは西海岸のラッパー、カイル・ジェイムスのラップとの狂気の二本仕立てで行こうと決めた。カイル・ジェイムスのラップと吉田くんの歌が普通に交差する感じが現代、というか未来な感じ。

■アルバム全体について


東京マリーは最初、「宅録POP」でスタートし、途中、「宅録R&B」とかをやり始めてしまったので、その時点で元々の「宅録POP」時代を良いと言ってくれていたファンの多くが離れた、ような気がして、そんな気がしながらずっとバカみたいにアルバムを作っていた。

当時は作曲やリズムの面白さに目覚めて、色んな曲を作れるようになりたいと思っていたので、どうしてもそうするしかなかったけど、最近、また宅録POP的なアルバムを作り始めて、「もしかして当時から現在に至る道筋にちゃんと一本の線を引けるのかも」と思い始めた。

そして、色んな素晴らしい音楽家達の協力のもと、「あシューティングスター 2023」を作り始め、その直感が確信へと変わっていった。

アルバムが完成した時、「これは自分の全てだな」と思った。


変わらず聴き続けてくれてる人、もしいたら、ありがとう。


曲順は、最初から決まっていた。一番最初に曲リストを出して、それらのMP3ファイルを全部一つのフォルダに入れてみたところ、それぞれの曲タイトルの頭に「01」とか「05」とかが元々入っていて(元のアルバムの曲順の番号)、それに基づいてフォルダ内で自動で並べられたその曲順でまず聴いてみたところ、偶然にもそれが良かったので、そのまま採用した。


TOKYO MARRY



配信先一覧:

https://fanlink.to/bestofsuidream

ベストアルバム制作日誌:

https://ameblo.jp/tokyomarry/entry-12771717288.html?frm=theme

アルバム全歌詞:

@lyrics.htm